ある夜テレビを観ていたら、直木賞受賞作家が令和におすすめする本のランキングがやっていました。
この中で、普段頭の中がぐちゃぐちゃしていてなかなか整理できない私は第4位の「思考の整理学」を読んでみようと思いKindle版を購入しました。
今回はこちらの本の感想を書いていきたいと思います。
全体的な感想
- 「沢山の東大生が読んだ」と聞くと内容が難しそうだが、簡単に読める
- 作者が物事を言い切る時に必ず「身近な例」を挙げるが、どんな人でも一度は経験のある事ばかりなので信憑性が増す
- 常にネタを探し新しい着眼点を必要とするライターにとって学べる事が多い
- 「書く」事の重要さや有用性について書かれているのでブロガーやライターは読む価値がある
- そもそもが「独創的」である事を美徳とした背景があり、0→1という発想を咲かせることに最終目的が置かれている
とても読みやすかったけど、頭の中の整理をしたいというより、独創的な発想力を磨く事に全体的にフォーカスされているよ。
チャプターごとの要約や感想、見どころを紹介
チャプターI 「学校」の持つ役割と「朝」の驚くべき事実
ここでは大きく二つ。
学べる場所として当たり前にある「学校」の学び方についての言及と、最近よく耳する「朝活」について驚くべきことが書かれていたよ。
人は何かを学びたいと思った時、まず初めに「学校」を思い浮かべるが、今の「学校」では受動的な人間しか生み出していない。
人間は夜に向かうにつれどんどん頭のエネルギーを消費していくので、朝起きた時が一番頭が良く働く。
従って、朝起きたらまず作業を始めお昼頃遅い朝ごはんを取り、食べたらベッドで(ぐっすり)寝る。
起きたら歯を磨いて陽の光を浴び、これを「朝」として夕飯までの間に「朝」を2回創り出すことで効率よく作業がはかどる。
嘘でしょ!?
人工的に朝を2回作り出しちゃっているよ!!
この発想にはびっくりしたね。
そもそも朝起きたらまず陽の光を浴びるのが良いってよく聞くよね?
自律神経が整うとかなんとかでさ。
私もそう思うよ。
ただこの本は、効率よく作業を捗らせ思考の力を最大限発揮することに重きを置いていて恐らく健康に関しては重要視していない。
健康という観点からはおすすめできないかもしれません。(超個人的見解)
チャプターII 発想を一旦寝かせる事の重要さ
何回かネットで見かけたことあるんだけど、、。
夜中に好きな子へラブレターを書いて、朝起きて読み返してみると死にたくなるっていうやつ。
あるねー!それで結局渡すのやめて捨てたっていうオチが多かったような。
チャプター2はそれと同じような事が書かれていると思っていいよ。
良いと思った発想は一旦少し遠くに置いて寝かせる時間がとても大事
時間が経って見返した時、それでも尚輝きが色褪せないならそれは良いものである
何だこれは。と思ったら迷いなく捨てるべし
また、英語好きな人は聞いたことがあるかもしれないけど、「セレンディピティ」という言葉についても書かれている。
これは個人的に素敵な言葉だと思ったよ。
聞いたことはあったけど意味はよく知らなかった。
セレンディピティとは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
Wikipediaより
チャプターⅢ 情報を単なる「事実」から有益なものへ変えていくことが大事
ライターやブロガーにとってはここが一番重要かもしれないんだけど。
書く時に事実をただ書くだけでは無く、読む人にとってより「有益なもの」へ変化させていく事の重要さとか大切さが書かれているよ。
- 情報がどのように有益なものへ変化していくのか
- 変化させるにはどうしたらいいか
- 自分の中の発想の上手なまとめ方、整理の仕方
- メモを取ることの意義と上手なやり方
あくまで独創的に物事を考え作り出していくことを目標としているので、上から降りてくる仕事を淡々と処理するような仕事に就いている人には学べる事が少ないかもしれない。
自分の個性をブログで出して行きたい人や、エッセイを執筆したい人、発想力がものを言うクリエイティブな仕事に就いている人にはとっても良さげ!
チャプターⅣ 人間の頭には限界があるので忘れることも大事
もうね、書かれてることが分かりやすくて良いのよ。
人間の頭の倉庫の容量は限られているから要らないものはどんどん忘れていきましょうねって話。
あーよかった。
忘れていいんだ。
頭良い人って何でもかんでも覚えていて天才ってイメージだったから。
チャプターⅤ 「喋る」事の大切さと注意しなきゃならないこと。ことわざの原理
「思ったことをすぐ人に言うとロクな事無いかも?」という私の元々の見解は見事肯定されてて嬉しかった。
あとはね、ことわざってあるじゃん。
早起きは三文の徳、とか。
あるねー。それがどうしたの?
それにはきちんとした理由と沢山の実体験があるから、ことわざこそありとあらゆる事象から大切なものだけ精製されて抽出された宝物のような塊だって事よ。
えー!ことわざをそんな風に考えた事なかったけど、確かに言われた通りかもね。火のない所には煙は立たないってことね!
チャプターⅥ 物事は広がった後に自然とまとまっていく
親ガチャって言葉、最近一気に広まったよね。
ニュースとかワイドショーとかでも取り上げられたりしてさ。
あー知ってる。
貧乏の親の元に生まれたり、ゲームの時間制限されたりしたら親ガチャ失敗したとかね。
いや、私は貧乏だけでは親ガチャ失敗したとは思わないかなー。
勿論お金持ちに越したことないけど、両親中よくて沢山愛情かけてもらったならそれは親ガチャ失敗したとは思わないよ。
えー?じゃあどういうのが親ガチャ失敗だと思うの?
子供が子供らしく居られなかったとか、両親がお互い不倫して愛情がないのにお金のために離婚しなくていつも家の中で喧嘩していたからいつもその日が無事終わると胸を撫で下ろしていたとか、そういう感じかなー。
なるほどー。人によって様々な考え方があるね。
一つの物事をよく観察した作者だったんだなぁ。
当たり前のように過ぎ去る一つ一つのことに、こんな風に深く考えた事がなかったよ。
普通の人はないと思うよ。
この人はそういうことに着眼点を向けられたからこそ話題になる本を書けたってことなんじゃない?
まとめ
内容はざっくり書きました。
私が一番衝撃だったのは
朝の時間を人工的に2回造ってしまう
っていう話です!
健康的ではないにしろ、本当にどれだけ作業が捗るのか試してみたい気持ちがあります(笑)
それでめちゃくちゃ時間を効率的に使えるなら、人によってはこれとない収穫となるのではないでしょうか?
「朝活」の重要性を毎日呟いてるTwitterアカウントって結構あるよね。
ホーム画面にも1日1回くらいは何かと朝活関連のツイート流れてくる。
ただね、、身体的な意味でね、、やるのはちょっぴり勇気が必要。
それに小さな子供が居たりしたら絶対できない方法。
うちには「人間の赤ちゃんかよ!」とツッコミたくなる猫がいるからやはり無理!
最終的な感想まとめ クリックで開くよ!
読みやすかったし面白かった!!
全てではないけど、「書く」事に重きを置いている私にとっては興味深い内容が多かったな。
- 書くことが好き。または書く仕事をしている、したいと思っている人
- 発想力を磨きたいと思っている人
- アイデアを大事にする仕事についている人
- クリエイティブな仕事をしている人
気になった人はぜひ読んでみてね!!
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